コーポレートブランディング

企業ブランディングを目的としたコンテンツの作成は、大企業だけでなく中小企業、零細企業、個人事業主といったレベルまで認知されてきています。SNS、コンテンツマーケティング、オウンドメディア、メルマガ、ブログ、ホワイトペーパー、統合報告書、企業出版など、webコンテンツは様々なメディアに姿を変えますが、こうした活用方法がいかに企業のブランド戦略、マーケティング戦略に影響を与えるかという部分を再確認していきましょう。

目次

デジタルマーケティングの市場価値

デジタルマーケティングの市場価値

矢野経済研究所が発表した「2017年版DMP/MA 市場~デジタルマーケティング市場の現状とビジネス展望」によると、2016年のデジタルマーケティングサービス市場の市場規模は303億円で、2014年の208億円に対して1.46倍の成長を見せています。市場はその後も拡大を続け、2022年には639億円に達すると予測されています。

さて、マーケティングの先端を行くアメリカのデータを見てみましょう。2015年に発表されたCustom Content Councilのデータによると、アメリカのBtoB企業の86%がコンテンツマーケティングを導入済みという結果となりました。多くの企業がコンテンツでブランディングを強化することの重要性を理解し、実際にアクションをとっていることが分かります 。

日本におけるコンテンツマーケティングの普及状況

日本におけるコンテンツマーケティングの普及状況

2018年に発表されたAppmart株式会社の調査では、日本のコンテンツマーケティングの実態について面白い結果が出ていました。コンテンツマーケティングを実施している企業の規模は、「100人以上~500人未満」が21.8%とトップで、次いで「5000人以上」が15.1%、「500人以上~1000人未満」が14.8%となっています。

一方で、「50人以上~100人未満」が8.5%、「10人以上~30人未満」が8.2%、「5人未満」が6.9%となっており、規模を問わず幅広い企業で取り組まれていることが分かります。

Appmart株式会社調査「日本のコンテンツマーケティングの実態」

コンテンツマーケティングによるブランディングの強化

コンテンツマーケティングによるブランディング

コンテンツマーケティングに取り組む目的の上位3つは、「顧客の獲得」55.9%、「売上の拡大」55.0%、「ブランド認知の向上」47.1%となっており、ブランディングを強化することで認知度を高め、リードを獲得し、売上につなげたいという狙いが伺えます。

コンテンツ制作や分析改善、運営を全て自社内で完結している企業は24.8%で、何らかの業務を外部の制作会社などにアウトソースしている企業は67.9%という結果に。月間の運営費用は「30万円以上~50万円未満」と「50万円以上~100万円未満」が同率14.8%で、一定のコストをかけてコンテンツ制作に取り組んでいることが分かります。

コンテンツマーケティングの成果を実感した時期は、「6か月経過した頃」が最多の26.9%で、次いで「1年経過した頃」が19.9%、「3か月経過した頃」が18.1%となっています。数か月の時間をかけて多数の企業がコンテンツマーケティングの確かな効果を実感し、そのメリットが広く知られるようになってきたと考えられます。

このように、企業のミッションやビジョン、バリューを明文化し、コンテンツとして率先して公表することでブランディングを強化することは、大企業に限らずあらゆる企業が認知し、実践しはじめているのです。

コンテンツマーケティングの成果を実感した時期
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ブランディングが出来ている会社と出来ていない会社の差

ブランディングのメリット・デメリット

ブランド、ブランディングという言葉を聞くと、どうしても大企業が考えるべきもの、中堅・零細企業には無縁のもの、と考える人も少なくないのではないでしょうか。しかし、ブランドやブランディングは決して大企業だけのものではなく、むしろ中堅・零細企業ほど、その効果を如実に感じることができるものであると考えます。

そもそもブランディングとは、自社の商品やサービス、ひいては会社そのものについて、ユーザーが明確なイメージを持ち、その価値を認めてもらうようにするためのマーケティング戦略のことです。そう考えると、ブランディングはいわゆる「ブランド品」のような高級なものに限らず、ありとあらゆる商品・サービスで実施していくことができると言えるでしょう。安いのもブランドであり、使いやすいのもブランドであり、独創的であることもブランドになり得るのです。

ブランディングができているということは、それだけ多くの人に会社や商品のイメージが定着しているということです。既にどこかで聞いたことがある商品・サービスと、初めて聞く商品があったとして、それぞれ同じような効果が期待でき、同時期に同等の金額で提案を受けた場合、どちらを選択するでしょうか。前者を選択するという人が圧倒的に多くなることは想像に難しくありません。

このように、ブランディングは営業力そのものにも多大な影響を及ぼします。技術が発展する中で、商品やサービスの本質的な性能差がほとんどなくなってしまっている昨今、営業での勝利を掴む最後の一押しは、ブランドが握っていると言っても過言ではないでしょう。

またこのブランドというものは、人材獲得の場面でも大きな効果を発揮します。人々の価値観が多様化する中で、単純に給料の良し悪しや待遇の良し悪しで会社を選択する人は少なくなってきました。採用ページを充実させ、求職者が喜ぶであろう文言を並べても、魅力に感じることはあるかもしれませんが共感を生むことはできないのです。

ユーザーが購入を決める決定打

ブランディングが波及する影響範囲

ブランディングが波及する影響範囲

そうした中で、会社を選ぶ一押しになるのはなんでしょうか。突き詰めて考えれば、「ここで働きたい!」と思えるかどうかの一言に行きつくはずです。そのために必要なのが、その会社独自のブランド。言い換えればストーリーとも言えるでしょう。

企業全体のブランディングを行うことで、売上、利益の向上はもとより、ストーリーが描けるようになれば、人は自然と集まってきます。そして、先でも説明したブランディングによる営業力の底上げがあれば、従業員の働きやすさも向上させることができ、定着率を上げる要因にもなり得ます。ブランディングは、会社組織を強くすることすらも可能にするのです。

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まとめ

いかがでしたでしょうか。中小企業のコーポレートブランディングにとって、いかにコンテンツの発信が重要かおわかりいただけたかと思います。ホワイトペーパー、統合報告書、企業出版、メルマガ、営業ツールなど、あらゆる部分に文章コンテンツは介在しています。一つ一つを丁寧に、注意して定義していくことで、ブランディングに効果の高いコンテンツの制作を実現することができます。

弊社では、既存の企業ブランディングにまつわるコンテンツをチェックし、最適なものに作り替える企業コンテンツ最適化コンサルティングをご用意しています。ブランディングを成功させたい企業ご担当者様は、是非ともお気軽にご相談ください。

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