株式会社a2media(エー・ツー・メディア)様
教育機関のブランディングは、「固有のメッセージ」を引き出すことで向上する
サステナビリティ・プランニングディレクター
砂川 祐恵 様
a2mediaは、企業コミュニケーションツールの企画・制作を主業務とする企業であり、主に上場企業に向けたIRソリューション、CSR、PR/SPなどを手掛け、最近では大学をはじめとする教育機関へのアプローチにも注力している。「大学にこそ、固有のメッセージ創出によるブランディング価値向上が必要」と語る砂川様に話を伺った。
「教育機関としてのメッセージ」を適切な対象に訴求するための制作体制実現
課題
- 大学が発信する強み
- メッセージは画一的で、他大学との差別化がされにくい
解決方法
- 大学価値=社会価値=持続的経営への視点からヒアリング設計をする
今後の展望
- 大学をはじめとする教育機関に対して、「価値創出へのメッセージを発信する意義」を伝え、教育現場におけるブランディング向上の支援を行っていく
―課題―
教育機関は、持続可能な経営に対する考え方と、
理想実現への想いを能動的に発信していく必要がある
2002年創業、東証一部上場の株式会社リンクアンドモチベーションの子会社である株式会社a2media(エー・ツー・メディア)は、およそ50名体制で 企業コミュニケーションツールの企画・コンサル・制作に注力する企業である。
クライアントは主に上場会社を中心とした一般事業会社。その数は500社以上に上るが、情報開示の潮流を受け教育機関へのアプローチにも取り組む。
プランニングディレクターの砂川祐恵氏は、英国CMI認定サステナビリティ(CSR)プラクティショナーの肩書を有した専門的知見の持ち主であり、教育機関の情報開示にも強い想いを持つ方だ。
大学広報のメッセージには、まだまだ画一性からの脱却という課題が見え隠れする。その部分において当社協業のメリットを語っていただいた。
―解決―
その大学の「固有のメッセージ」は、高い質問力から抽出する
➤その大学ならではのメッセージの抽出は難しいものですか?
砂川様:そうですね。学長様や理事長様は教育に対するご自身の強い思想・想いを持っておられるものですが、それを「持続可能な経営=運営」という角度で言語化することは意外と難しいようです。 これまでの入試広報の手法でヒアリング設計をした場合、やはり画一的な答えが返ってきがちになってしまうという課題はありましたね。
➤当社との協業を持って、その課題をどう解消されましたか?
砂川様:学長や理事長の過去の関連記事やインタビュー記事を収集するだけでなく、軸にある想いと経営・運営への考え方の相関性等の理解に努めました。また、各ツールで「何を伝えるべきか」というメッセージのゴール設定を明確化しました。そのメッセージをうまく引き出すことはもちろん、行間からにじみ出る何かを感じていただけるよう、入念に準備してインタビューに挑みました。
➤当社との協業体制はいかがでしたか?
砂川様:デファクトコミュニケーションズさんには、実際に各大学の学長へのインタビュアー、そしてメッセージ執筆者として参加いただいています。それぞれの大学の状況や、作成ツールの性質などもスピーディにご理解いただけますし、インタビュー案のクオリティにも満足しています。2社で「ベクトルを合わせて制作できる」という意味で、よいパートナー関係を結べていると思います
―展望―
➤今後、教育機関の情報発信やブランディング向上に関して、考えるところはありますか?
砂川様:特に大学機関においては、学長メッセージ、実際のカリキュラムや教育体制、そして経営状況を一気通貫させることが効果的だと思います。また、社会との関りについて触れることでステークホルダーから見た大学の価値理解が促され、「この大学で学びたい」、「この大学と一緒に研究したい」という外部の期待醸成につながると考えます。 ディスクロージャー情報だけでなく、学長・理事長の想いやメッセージをぶれない軸として明文化し、持続可能な大学としての価値を発信していくことでお役に立ちたいと思っています。その際、上場企業のCSR(IR)支援の手法等も大学経営における価値創出の見える化に活用していきたいです。