コンテンツマーケティングの一つの特徴として、「そこで作ったコンテンツは、中長期的な会社の資産となり得る」というものがあります。情報を発信しフラッシュマーケティング的に、超短期的に認知拡大することも時には重要ですが、安定的なマーケティングやブランド構築には、やはりコンテンツマーケティングが向いていると考えられます。
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コンテンツマーケティングは資産形成である
資産と聞いて思い浮かぶものは何でしょうか。土地や有価証券がその代表格でしょう。
資産とは、企業や団体が、将来的に利益をもたらすことを期待して所有・管理する、経済的な価値のあるリソース(金融辞書サイトinvestopediaより)のことです。つまり、『価値を増す』ものであるということ。
かつて広告は“使い捨て”だった
ネットワーク時代以前の代表的なマーケティングツール、例えば折込チラシやダイレクトメール(DM)のようなものをイメージしてみましょう。大量に作成し印刷したチラシやDMは、倉庫に置いておくと経済的な価値を増していくでしょうか?どうやら違いそうですよね。ポップやポスター、看板なども同様です。
チラシや看板を作る費用は、広告を目的とした『支出』です。一定期間告知することによって、直接的な売上を生み出すためのコストです。
コンテンツは蓄積され、価値を増す
コンテンツを作成することも、当然、費用がかかります。しかし、コンテンツが使い捨ての広告媒体と比較して最も優れている点のひとつが、改修や再利用が容易であることです。既存のチラシ内の文章の一行を訂正するコストと、webサイト内の文章の一行を訂正するコストでは、天地ほどの差がありますね。
チラシと言えばもうひとつ。実は、プロモーションのための印刷物は、改版を重ねるほど価値が下がるという構造的な問題を抱えています。どれが最新の情報なのか、管理が煩雑で面倒だからです。ほとんどの顧客は、企業から送られてくる郵便物を、丁寧にファイリングするほど暇ではありませんよね(少なくとも私は、そんな煩わしいことはしません)。情報の鮮度を完全に理解しているのは、発信している側だけなのです。
Web上で提供されるデジタルコンテンツは、この問題から解放されています。Web上には最も新しいバージョンだけを配置しておくのも良いでしょうし、『最新』と『アーカイブ』などに分ければ過去のバージョンも混乱なく好きなだけ配置できます。
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コンテンツにおいては、情報の鮮度は可視化・共有化できるということです。これが、コンテンツが『蓄積可能』である理由のひとつなのです。
まとめ
『作ったものが後々まで無駄にならない』という前提を手に入れることで、コンテンツを作るための費用が『支出』ではなく、『今あるお金』を『将来までお金を生み出し続けるシステム』に変換しようとする試みであると捉えることができます。将来までお金を生み出し続けるシステム―一言で表すならば、『資産』です。コンテンツを作るということは、資産形成をすることなのです。
「マーケティング」に関する記事はこちらよりご覧ください。