投資家の気持ちを知る指標《VIX指数》

投資家の心理状態を知るための指標というものがあります。

私たちは日々、インターネットなどを通じて一人で相場に臨んでいるので、例えばアンケートなどを取って自分以外の投資家の心理を知ることなどできません。ましてや海外の相場などもってのほかです。

ただ、主軸通貨の項でも示した通り、為替の主人公はいまだにドルと言え、ドルを多く保有している米国の投資家の心理状態が相場に大きく影響を与えるのは明白です。

そこで、米国の投資家の心理状態を数値化した指標のVIX指数というものがあるのです。VIX指数は、シカゴ・オプション取引所が作り出した「ボラティリティ・インデックス」の略称であり、「恐怖指数」などという別名が付けられています。

多くの投資家の参考になりえています。

この指数が下がっていた場合は弱気を指す、つまり「投資家のリスク許容度は悪化」していることが分かるため、たとえ相場に強材料が出たとしても「その影響は限定的になる」と予測することができるわけです。

また、この指数が下がっていた場合に弱材料が出た場合、通常時でも下落する材料なのに、投資家のリスク許容度が悪化しているのだから、いつにも増して下落する、という予想を立てることができるわけです。

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