役割と担当、プロセス

2018.05.15defacto02

■コンテンツ制作のマネジメント・モデル

 

コンテンツ制作にはさまざまな役割分担があります。役割を振り分ける前に、制作チームの規模を決め、どのようなモデルでマネジメントするかを決めておくとよいでしょう。

 

▼ミーガン・キャシーの3つのモデル

 

  • 集中管理モデル

コンテンツの制作と公開を1つの部署やチームが管理するモデル。

 

  • 分散管理モデル

組織に散らばるさまざまなチームが、それぞれのコンテンツの制作・編集・公開を担当する。

 

  • ハイブリッドモデル
  • と②を組み合わせたモデル。

 

参考:コンテンツストラテジー(2016・BNN版・ミーガン・キャシー著)

 

Point: 制作チームのマネジメント・モデルを決めておく

 

 

■コンテンツ制作の担当者と役割

 

コンテンツを作り上げる上での役割分担を考えてみましょう。ここで分類する役割は、ポスト(肩書き)ではなく文字通りのロール(役割)だということを誤解なきよう。7つの役割すべてをひとりずつの{課長・係長・チーフ}が分担して行っているような制作現場もあります。

 

▼制作担当者の7つの役割

 

1,編集者

・制作作業のアサインとディレクション

・外部リソースの管理

・コンテンツのレビューとフィードバック

・制作ポリシーの周知とコントロール

・ツールの配備、ワークフローの管理

 

2.オーナー

・専門家と情報ソースを執筆者に提供する

・コンテンツのレビュー

・制作過程の質疑に応答する

 

3.執筆者

・コンテンツを具体化し、概要を決める

・情報ソースを確認し、必要な情報が足りているかどうか確認する

・追加リサーチを行い、執筆テーマへの理解を深める

・コンテンツの初稿を作り、各レビュアーに提出する

・フィードバックを基にコンテンツを書き直す

・最終稿を公開者に提出する

 

4.専門家(コンテンツのテーマに専門性)

・執筆者に専門知識を提供する

・コンテンツのレビューとフィードバック

 

5.レビュアー(法務やブランド管理に専門性)

・執筆者に専門知識を提供する

・コンテンツのレビューとフィードバック

 

6.校正者

・文法ミスや誤字脱字、フォーマットとの不一致を確認、修正する

 

7.公開者

・コンテンツをCMSに投入する

・コンテンツのプレビューを行い、動作確認をする

・コンテンツを公開し、動作確認をする

 

参考:コンテンツストラテジー(2016・BNN版・ミーガン・キャシー著)

 

役割分担の中で気をつけたいことは、レビューとフィードバックの視点です。執筆者の現行に対して、編集者、オーナー、専門家、レビュアー、校正者…さまざまな人がレビューし、何人かがフィードバックを行います。

コンテンツ制作を立ち往生させる大きな原因の一つが、フィードバック同士の競合です。チェックする担当者が、自分に割り当てられた責任範囲外のフィードバックを行うと、執筆者は混乱に陥ります。

誰がどのような観点でフィードバックする必要があるのかについて、フィードバック依頼シートが業務最適化に役立つ場合があります。

 

Point: 制作担当者の7つの役割について、誰が担っているのか明らかにしておく

 

 

 

■制作のプロセスをワークフローにまとめる

 

ワークフローには作業ステップのすべてを記述します。このとき、

 

・期日と終了条件

・作業担当者

・作業中の相談先

・作業中にキャッチアップすべき情報とソースのありか

・期待する成果

 

これらすべてがワークフローに明確化されているとベストです。

 

ワークフローがフローチャート型になっていれば大変グラフィカルで『それらしい』感じがするのですが、視認性、可読性、機能性、どの点において考えても、必ずしも美しいフローチャートを整える必要はありません。必要な情報さえ網羅されていれば、シンプルなタスク一覧表で十分です。もし、制作プロジェクトで使われるグループウェアやプロジェクト管理ツールがあれば、それに適したフォーマットでも構いません。

 

図:フローチャートとタスクリスト

 

ワークフローで作業のステップが規定されたら、その各ステップを作業の現状状態(ステータス)として、コンテンツのインベストリ(目録)と統合しておくと便利です。

 

図:コンテンツ制作インベストリ

 

Point: 作業に必要なステップすべてをワークフローに記述する

 

 

09_役割と担当、プロセス_役割分担を明確に